学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

交差点改良工事にともない8月4日から行われていた松代町東寺尾の松原遺跡の発掘調査が、10月10日に終わりました。

上信越自動車道長野ICのほど近くにある松原遺跡は、千曲川の右岸自然堤防上に広がる遺跡で、縄文時代から中世までの長きにわたる人々の生活の跡が残されています。特に、弥生時代中期後半(約2000年前)の集落は南北約700m、東西約400mという広さで、東日本では最大規模と考えられています。

今回の発掘調査面積は約300㎡で、見つかった遺構は平安時代後半の住居跡2軒・溝1条など、弥生時代中期後半の土坑3基・溝1
条などと少数でした。また、出土遺物の量もそれほど多くありませんでした。このことから調査地は集落の端部と考えられ、松原遺跡の範囲を考える上で貴重な成果を得ることができました。


調査前の様子 調査前のようすです。中央に旧屋代線の線路敷、奥には上信越自動車道が見えます。
発掘調査の様子 平安時代の住居跡を調査しているようすです。
土器が出土した様子 弥生時代中期後半の土坑(大きな穴)からは完形に近い小型の甕が出土しました。

  • 閲覧 (26751)
国史跡に指定されている松代町大室の「大室古墳群」において、地元の実行委員会主催による『第1回 大室古墳群まつり』が開催されます。

およそ1,500年前に造られた古墳について、学芸員の解説を聞きながら間近でじっくりとご覧いただけます。

そのほか、勾玉づくりや火おこしなどの体験コーナーや、限定300食の「古墳カレー」のおふるまいもあります。

是非、この機会に大室古墳群へお越しください。

まつり案内チラシ大室古墳群までのアクセス案内 

大室古墳群240号墳(発掘調査時の様子)


開 催 日   平成26年10月26日(日曜)

プログラム

   9:00~ 開会式
         ・大室太々神楽、大釜火入れ式(古墳時代の火おこしにより点火)
   9:45~ 古墳見学会(学芸員の解説付き約90分コース)
        交流広場
         ・けん玉、お手玉、紙芝居など(子供たちと昔の遊びでふれあい)
  10:00~ トッカン菓子、綿あめ提供
  11:00~ 体験コーナー
         ・勾玉づくり(70人限定)、火おこし、油粘土による土器づくり(50人限定)
  12:00~ 「古墳カレー」おふるまい(300食限定)
  14:00~ 閉会式

※雨天の場合は大室公民館にて規模縮小のうえ、行事と古墳カレーの提供を行います。
  大室公民館には駐車場はございませんのでご注意ください。


参 加 費   無料
  ※「勾玉づくり」と「油粘土による土器づくり」については、それぞれ材料費200円が必要です。
 
大室古墳群について

  長野市松代町大室にある大室古墳群は、古墳時代の5~7世紀代に造られた東日本最大級の古墳群です。奇妙山から派生する3つの尾根とそれに挟まれた2つの谷部に約500基もの古墳が密集し、「積石塚」や「合掌形石室」といった特徴をもつ古墳が多く存在します。このうち、大室谷支群の一部が平成9年に国史跡に指定されました。
  長野市では古墳群の史跡整備を進めており、平成26年4月よりエントランスゾーンが本格オープンしています。


大室古墳群についての詳細は長野市ホームページをご覧ください。


お問い合わせ   長野市教育委員会文化財課  TEL 026-224-7013
  • 閲覧 (30948)
松代町松代にある文化財、松代藩鐘楼にて、特別公開を行います。
高さ8メートルの最上階までお登りいただけます。

日 時    10月11日(土曜日) ・ 12日(日曜日)
         午前10時~午後3時

場 所    松代藩鐘楼(松代町松代166番地2)

入場料    無料です。

申し込み   不要

詳しくは案内チラシをご覧ください。
鐘楼特別公開案内チラシ [PDFファイル/355KB]
松代藩鐘楼
  • 閲覧 (24573)

 9月27日(土)から、柳原公民館の特設スペースで、出張展示『柳原の今昔』が始まりました。

 

 これまでに柳原地区で実施してきた発掘調査の中から、土器や石器、木製品など、特徴的な出土品の実物を展示しています。

 

 展示期間は11月5日(水)までで、11月3日の文化の日に開催される柳原公民館の文化祭でもご覧いただけます。

 また、10月11日(土)には、まが玉づくり教室も開催されますので、ご希望の方は柳原公民館(296-8540)までお問合せください。

 

 

 

 

  • 閲覧 (26797)
文化財めぐり 「象山のカシワ」

県指定天然記念物(昭和43年指定)
所在地/松代町西条


この木は、象山の峰(竹山城)の頂上南側斜面にあり、樹高12.5m、周囲4.3m、推定樹齢約400年の名木で、カシワの樹木としては唯一長野県の指定を受けている貴重な天然記念物です。

カシワは、ブナ科の落葉樹林で、全国に広く分布し、その多くは海岸近くに生育しますが、長野県では、低い山の地帯の風通しのよい場所に見られます。

カシワの葉は、秋に枯れた葉が春の新芽が出るまでに落葉しないことから、代が途切れない縁起物とされ、かしわ餅の包みなどに使われています。


※ 文化財めぐりは『広報ながの』にも毎号掲載されています。

 

【文化財めぐりをされる方へ】
・ 象山のカシワへは車で行くことができません。
・ 象山神社もしくは恵明寺近くの遊歩道登り口から象山頂上まで徒歩で約20分かかります。
・ 遊歩道登り口周辺には駐車場がありません。市営代官町(象山東)駐車場等をご利用ください。
・ 文化財をめぐる際にはハチ等に充分にお気をつけください。

文化財の位置やより詳しい情報はコチラをご覧ください。 >>> 詳細ページ

お問い合わせ  長野市教育委員会文化財課 TEL 026-224-7013
 

  • 閲覧 (15056)
毎年9月23日は博物館まつり!どなたも入館無料です。
様々なイベントを行いますので、是非あそびにきてください。


 日 時  平成26年9月23日(火) 9時~16時


 場 所  長野市立博物館(八幡原史跡公園内)

                イベント内容の詳細はコチラ


 お問い合わせ  長野市立博物館(TEL 026-284-9011)
博物館まつりチラシ
  • 閲覧 (15531)
 今回の展示では、過去に起こった地震について、その被害や人々の思いを復元することで、人々は地震に遭った時、何を思い、何を残し、そして伝えようとしてきたのかを明らかにしたいと考えています。

期 間  平成26年9月13日(土)~10月19日(日)

会 場  長野市立博物館 特別展示室

入館料  常設展示室と共通
         大人300円、高校生150円、
         小中学生100円(土曜日は小中学生無料)

<展示内容>
Ⅰ.歴史の中の地震
Ⅱ.ひずみ集中帯と北信濃
Ⅲ.1847善光寺地震と山崩れ
Ⅳ.東北の今、そして伝える


お問合せは、長野市立博物館(Tel 026-284-9011)まで
  • 閲覧 (15150)
真田家伝来の優雅な調度品や楽器、美しい蒔絵の工芸品など、大名の雅な世界を
ご紹介します。


会 期  2014年9月10日(水)~2014年12月8日(月)

会 場  真田宝物館(長野市松代町松代4-1)

ギャラリートーク                               9月10日(水)・13日(土)いずれも午前10時から


お問合せは真田宝物館(TEL 026-278-2801)まで。
盥(たらい)及び湯桶(村梨子地長春唐草六連梅八紋散)
  6代藩主真田幸弘夫人・真松院所用
「盥(たらい)及び湯桶(村梨子地長春唐草六連梅八紋散)」
  • 閲覧 (26553)
 「吉光」は徳川家康から二代藩主・真田信政が拝領した短刀と伝わり、鞘は黒蝋色塗で、柄は黒色赤銅午が彫刻されています。
年に1度の特別展示です。この機会にぜひご覧ください。

  会 期  2014年9月10日(水)~2014年10月13日(月)

  会 場  真田宝物館(長野市松代町松代4-1)


詳しくは真田宝物館(TEL 026-278-2801)までお問合せください。
長野県宝 吉光の短刀
  • 閲覧 (26561)
おばけや妖怪が跋扈(ばっこ)する不思議な話が伝えられています。本展示では、県内に伝わるおばけや妖怪の話の中から特徴的なものを新信州七ふしぎと題して紹介します。資料からあの世や異界のイメージを探ります。


期  間   平成26年7月19日(土)~8月31日(日)

会  場   市立博物館 特別展示室

入館料   常設展示室と共通
・大人300円、高校生150円
・小中学生100円(土曜日は小中学生無料)



お問い合わせは長野市立博物館(TEL 026-284-9011)まで
百鬼夜行図巻(真田宝物館蔵)
  • 閲覧 (15030)

RSS ご利用者アンケート